街の記憶

仙台駅周辺〜一番町 (2)2018年撮影

仙台の商業的な「都市軸」は、駅から西へリニアに伸びつつ藤崎のある大町で一番町通りに突き当たり、 そこからは一転し三越を目指し北へ進む、ローマ字の「L」のような形。
仙台駅前から、アーケードを中心に市街地を歩いてみた。

仙台駅周辺〜一番町 (2)

ハピナ名掛丁周辺

仙台駅、アエル前から東に延びるアーケード商店街。仙台中心市街地の玄関口とも言える。

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幅広く堂々とした全蓋式アーケードの下には居酒屋や飲食店がひしめき、一日中人通りは絶えない。

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居酒屋、牛タン屋、ファストフード、カフェ、パチンコ、ドラッグストア……大都会仙台、ここにあり。

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このへんで愛宕上杉通りと交わる。
ハピナ名掛丁を含む中央通りは、仙台駅前と藤崎・フォーラスなどがある一番町界隈を結ぶ、いわば仙台市街地の都市軸をなす通り。駅からの導線としてはっきり定着している様子で、多くの人がこの通りに吸い込まれていく様子が観察できる。

クリスロード周辺

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大通りを渡って少しすると「ハピナ名掛丁」から「クリスロード」に名前を変える。割と突然変わるので、普通に歩いていると気づかないかも。

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クリスロードまで来ると、ややファッション店の比率が高まってくる。人並みは相変わらず途切れず。

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買い物するにせよしないにせよ、とりあえず集まってぶらぶらするだけでも、活気のある商店街は楽しい。

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屋根の存在は、雨や雪の日でも快適に回遊できることを意味する

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沿道にイオンが控えめに顔を出す。

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ちょっとアーケードの外にも外れてみよう。

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アーケード内と比べると基本的に落ち着き払った街、ではあるが

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クリスロードの周辺、特に北側には飲食店やファッション店、古着屋が点在し、若者の街らしき雰囲気。

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WEGO仙台店もクリスロードから外れたここに。

マーブルロード周辺

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クリスロードに戻って西へ足を進めると東二番丁通りと交わる交差点に。藤崎デパートも近いこの地は高級店やセレクトショップも多い(写真にもBEAMSが写り込んでいる)。アーケードはここから「マーブルロード大町」に名前を変える。アーケードの入り口もどこかモダン。
広い横断歩道の手前にそれを埋め尽くすほどの信号待ちの人垣ができているという情景を見ると、圧倒的「都会」を感じざるを得ない…

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信号を渡って、今まで歩いたクリスロードを振り返ってみる。こちらはカラフルでポップな入り口。
笹かまぼこの看板が"宮城"を思い出させる。

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高級店から大衆イタリアンまで、様々な店が無限に列を成す。

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ジュエリーにメガネに百貨店の高級ゾーン。やや街並みが落ち着いて来ると、そろそろ一番町通りと交わる。

ぶらんどーむ一番町

一番町通りの中央部の商店街。マーブルロードおおまちから北へ伸びる。

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2つのアーケードの交点を見上げる。マーブルロード側の意匠は伊達政宗の兜?

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ぶらんどーむ一番町のアーケードはアトリウム風の開放的なもの。デパートやファッション店の多いこのあたりの雰囲気にマッチしていて、ハピナやマーブルロードとはまた異なるアーケード商店街像がある。

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なんとアーケード内に街路樹まで植わっている

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さらに北上。そろそろファッションビルの仙台フォーラスも見えて来る頃か。
正面の「迎春」垂れ幕に描かれた人物像は、仙台の商業史を語る上で欠かせない…?仙台四郎なる人物で、どうやら「彼が好んで訪れる店は必ず繁盛する」的な風説が流れ、仙台市中で崇められる存在になった模様。現在はマスコット的に扱われ、仙台のまちを歩いていると大抵目につくキャラクターの一つ。

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というわけで広瀬通との交差点までやって来ると、ここで全蓋アーケードのぶらんどーむ一番町は終了。
代わりに買物公園的な通りに姿を変える。また、ここから先は歓楽街的な色の混じるエリアに。(ページ「国分町」参照)


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